この記事では、、、
「アセスメントの書き方がよくわからない…」「看護実習レポート、どうまとめればいいの?」
と悩んでいる看護学生さんに向けて、実際に私が実習中に“ほぼノー指摘”で通ったレポート・アセスメントの実例をご紹介しています。
たとえば、こんなキーワードで検索しても「これ!」という情報に中々出会えなかったこと、ありませんか?
- 看護実習 学んだこと レポート 書き方
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- 看護 統合 書き方
- 看護 統合 例
- 老年看護学 学び
- 成人看護学 学び レポート
などなど、、、
私も学生時代、何度も検索しては迷子になっていました。
そこで今回は、実習で実際に役立った書き方のコツや考え方、そして通用したレポート例を余すことなくシェアします!
きっと、あなたのレポート作成やアセスメントに役立つはずなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
基礎看護学実習
まず、、、基礎看護学実習とは
看護師を目指すうえで欠かせない「基礎」を固めるのが、この基礎看護学実習です。
そして、基礎看護学実習とは、看護師を目指すうえで最初に体験することの多い「導入的な実習」です。
ここでは、看護の技術と理論の“土台”となる知識や考え方を、事例や演習を交えながらしっかり身につけていきます。
学ぶ内容は、「知識」や「看護技術」だけでなく、看護師としての姿勢や態度、そして看護過程における自分の役割や思考の展開方法など、多岐にわたります。
また、ただ知識を覚えるだけでなく、問題解決力を養うことも大きな目的のひとつ。
ここでしっかりと「考える力」や「臨機応変に対応する力」を身につけておくことで、これから続く専門分野の学習にも大きく役立ってくるはずです。
基礎看護学実習前に準備しておくこと
- バイタルサイン・清拭・移乗などの基本技術の復習
- 病態・治療・検査についての調べ学習
- 実習ノートや観察項目の整理(観察ポイントを自分で考える癖をつける)
- 挨拶・言葉遣い・身だしなみなど“看護師の基本姿勢”を整える
基礎看護学実習のポイント
- 患者さんの表情・声色・態度など、言葉以外の情報にも敏感になる
- バイタルサイン・食事・睡眠・排泄など、小さな変化も記録し意味を考える
- 「なぜこのケアが必要か?」「今の状態に合っているか?」と目的を考えながら行動する
- 迷ったら必ず指導者や看護師に相談・報告。自己判断しない
- 実習記録は“ただ書く”ではなく“自分の気づき・改善点”を書くと成長に繋がる
実習の学びを深めるコツ
- 指導者からの指摘は「次に生かすヒント」としてポジティブに受け止める
- 自分が関わった患者さんの笑顔や感謝の言葉は、看護師を目指すモチベーションに
- 「できなかったこと」も必ず成長の材料になる。落ち込むより振り返りが大事
実習のレポート・振り返りで書くべきこと
- 自分が行ったケアの根拠と結果(なぜそのケアを選び、どうだったか)
- 患者さんとの関わりの中で感じたこと・学んだこと
- 指導者や看護師からのアドバイスで特に印象に残ったこと
- 次回の実習に向けての課題と目標
基礎看護実習学びレポート
成人看護学実習
まず、、、成人看護とは
成人看護学とは、対象が主に青年期(15歳)~向老期(64歳)までの広い幅の「成人期の人」と「その家族」です。
人生の中で最も長く、著しい変化が訪れる対象者への看護は、単に身体の健康レベルだけでなく、その人の生活基盤や習慣、社会における役割、価値観などなど、、、
心理的側面をしっかりと理解・認識する事が大事になってきます。
また特徴としては、「治療」と「社会参加」の両立をしている人が対象となる事で、急性期看護や慢性期看護など学ぶ幅は広いです。
急性期看護実習とは
急性期看護実習では、病状が急激に変化しやすい患者さんに対して、安全かつ迅速な看護を提供する力を学びます。
特に術前・術後を含む周手術期の患者さんや、急性増悪中の疾患を抱える方のケアが中心になります。
患者様の容態は日々変わり、的確な対応がその時々によって求められるので、「臨機応変」な対応力を養えます。
教科書に書いてあるのはあくまでも「基本の中のほんの一部」です。
固定概念にとらわれず、ベストな選択が出来るように様々な状況を体験し、イレギュラー対応時に出来る自分の選択幅を増やしていきましょう。
急性期看護実習前に準備しておくこと
- 手術・疾患の基本知識を把握しておく(例:開腹手術・胸腔ドレーン・麻酔)
- 術前・術後の観察項目と合併症リスクを整理
- 術前の声かけ・術後の痛み評価・早期離床など援助内容の確認
- 看護記録の書き方(SOAP・アセスメント中心思考)を再確認
急性期看護学実習のポイント
- バイタル・創部・排液量・表情・訴えなどから「いつもと違う」に気づく(急変兆候の早期発見)
- 術前の不安・術後の痛みなど、“聞く力”と“共感”をもって関わる
- 血液検査や画像所見を理解し、「今の状態とどう関係しているか」を考える
- 看護師だけでなく、医師・リハビリ・薬剤師などとのやりとりから多職種の動きを観察し、看護師の情報共有の重要性を体感する
- 看護過程の展開(アセスメント・看護計画・実施・評価)を意識し、「なぜこの援助が必要なのか」を根拠をもって言えるようにする
実習の学びを深めるコツ
- 変化の早い環境=考える力を問われる現場なので、状況に流されず、必ず“目的”を考える
- 「この患者さんの最優先課題は何か?」を常に問いながら関わる
- 忙しい現場でも、“患者に寄り添う時間”を意識的に作る努力が信頼につながる
- 失敗や分からなかったことは、その日のうちに振り返ることが成長のカギ
実習のレポート・振り返りで書くべきこと
- 術前の患者の不安に対してどんな関わりができたか
- 急性期ならではの「変化」にどう気づき、どんな判断・行動をとったか
- 看護師の動きから学んだこと(例:声かけのタイミング、報連相の重要性)
- 実習中に感じた葛藤や自分なりの気づき・反省・成長の視点
急性期実習学びレポート
慢性期看護実習とは
慢性期看護実習では、病気や障がいと長く付き合いながら生活する患者さんに対して、
「その人らしい生活」や「QOL(生活の質)」を支える看護を学びます。
急性期のような緊急性は少ないものの、身体的・精神的・社会的な側面にじっくり関わることが求められます。
体力維持や再発の予防を目指し、長期間の治療を続ける為、精神的に落ち込んでしまう人もいるので
しっかりとコミュニケーションを取っていく必要があります。
なので、相手の状況や考え方などから「どう話せば」コミュニケーションがスムーズになるかの「練習」もしっかりとしていきましょう。
慢性期看護実習前に準備しておくこと
- 対象となる慢性疾患(例:脳卒中後遺症、糖尿病、慢性心不全など)の病態と生活影響の理解
- 患者のライフスタイルや価値観に配慮した看護の視点を持つ
- リハビリ・福祉サービス・家族支援の概要や制度を確認
- 心理社会的側面への関わり方(傾聴・共感など)を復習
慢性期看護学実習のポイント
- 「どんな暮らしをしてきた人か?」「病気とどう付き合っているか?」など、生活史からケアを考える
- 退院後の生活や地域とのつながりも見据えて、「今必要な援助」「将来に向けた支援」を考える
- 会話や関わりから、“患者が何を大切にしているか”を感じ取り、思いを尊重する姿勢を持つ
- 医師・リハ職・福祉職・家族など、多職種連携の現場を観察し、看護師の橋渡し役としての重要性を知る
- 「患者の生活目標」に寄り添った計画・アセスメント(例:ADL拡大、食生活の自立、在宅復帰支援)を組み立てる
実習の学びを深めるコツ
- 看護師の「丁寧な声かけ」や「さりげない気づき」から、人に寄り添う看護の力を学ぶ
- 「疾患中心」ではなく、「その人全体」を見る視点を大切にする
- 毎日の小さな変化(気持ち・生活リズム・活動意欲など)にも敏感になる
- 患者さんの“これからの人生”に関わる看護を意識して、目的ある援助を考える
実習のレポート・振り返りで書くべきこと
- どんな患者背景をもとに看護計画を立てたか
- 日常の関わりの中で見えてきた患者の思い・価値観
- 看護を通して「QOLの支え」になれたと感じた具体的な関わり
- 看護師や他職種とのやりとりで学んだ「継続支援」の在り方
慢性期看護実習学びレポート
小児看護学実習
まず、、、小児看護学実習とは
小児看護学実習では、乳幼児から思春期までの子どもたちと、その家族を対象にした看護を学びます。
発達段階によって身体的・心理的ニーズが大きく異なるため、「発達を理解したうえでの関わり」が求められます。
また、子ども本人だけでなく、保護者との関わりもとても重要なポイントです。
特に小児期は「心身共に急速に成長発達を遂げる時期」なので、身近な環境や養育者の影響を受け、将来の人格形成をする上で「重要」な時期です。
小児看護学実習前に準備しておくこと
- 年齢ごとの「発達段階(エリクソンなど)」と特徴を整理
- 小児特有の疾患(例:川崎病、喘息、先天性心疾患など)の基礎知識を押さえる
- 小児への声かけの工夫・プレパレーション(事前説明)の方法を学ぶ
- 小児用バイタル(年齢別の正常値)や計測技術の復習
- 「家族中心の看護(Family Centered Care)」の考え方を理解する
小児看護学実習のポイント
- 発達段階・年齢に応じて言葉を選び、遊びや絵本を取り入れながら関係を築く
- 入院や処置に対する恐怖やストレスに寄り添い、安心できる環境をつくる
- 保護者の不安にも配慮しながら、家庭での育児背景や看護への希望を丁寧に傾聴
- 表情、泣き方、食欲、遊びの様子など、「子どもなりのサイン」に敏感になる
- 医師・保育士・心理士・リハビリ職などとの連携を観察し、チームの中での看護師の役割を考える
実習の学びを深めるコツ
- 子どもが「笑顔になった瞬間」を大切にする
- 看護技術より“安心感”を与える関わりの方が大事な場面も多い
- 子どもの気持ちは表情・行動・泣き方に現れるる
- 「子どもを通して、家族を見る」視点を常に持つ
- 時には「遊び」や「おしゃべり」も、重要な“看護の手段”であると理解する
実習のレポート・振り返りで書くべきこと
- 年齢・発達段階を踏まえて、どんな援助や関わりができたか
- 子どもの反応(安心・不安・拒否など)から読み取れたこと
- 看護師が行っていた声かけ・雰囲気づくりから学べた「小児特有の看護」
- 自分の関わりで見られた小さな変化・成長の瞬間(食べた・笑った・話したなど)
小児アセスメント
小児看護実習学びレポート
老年看護学実習
まず、、、老年看護学実習とは
老年看護学実習では、加齢に伴う身体的・精神的・社会的変化を踏まえて、高齢者の“その人らしい生活”を支える看護を学びます。
単に「高齢だから」という視点ではなく、個々の人生背景・価値観・生活習慣に寄り添う看護が求められます。
認知機能の変化、身体機能の低下、多疾患併存など、複雑な状況下での関わりになるため、じっくり関わる姿勢が重要です。
老年看護学実習では、「知る事」で「尊重」し、「健康生活を支える看護」を実践していく「知識と技術」を学習していきます。
老年看護学実習前に準備しておくこと
- 加齢に伴う変化(身体機能・認知機能・心理面)の基礎知識を確認
- 認知症・骨折・心不全・糖尿病など、高齢者に多い疾患と生活影響を把握
- 転倒予防、ADL・IADLの視点を踏まえたケア計画の考え方を準備
- 「本人の意思・尊厳をどう守るか?」という倫理的視点をもつ
老年看護学実習のポイント
- 「高齢者=一括り」ではなく、その人の人生・習慣・価値観に着目する
- 認知症などの状態を正しく理解し、否定しない・焦らせない・安心できる関わりを大切に
- 自立支援を意識し、「できることを奪わず、できる形で支える」視点をもつ
- 介護疲れや不安への配慮、家庭背景の理解など、支援者としての姿勢を意識
- ケアマネ、PT・OT、介護職、家族などとの情報共有・連携における看護師の役割を学ぶ
実習の学びを深めるコツ
- 「自立支援」と「寄り添い」のバランスを常に意識する
- 「できない」より「今、どこまでできるか」を一緒に探す姿勢を持つ
- 一見“何もしていない”ような時間にも、安心や信頼が育まれていることに気づく
- 指導者の声かけや動き方から、丁寧な高齢者ケアのエッセンスを学ぶ
- 人生の先輩への敬意と温かさを忘れずに関わる
実習のレポート・振り返りで書くべきこと
- 高齢者の生活歴や価値観を踏まえて行ったケアの工夫
- 認知症のある患者さんへの接し方で意識したこと・その反応か
- 看護師の関わりを通じて、患者の安心・尊厳・意欲にどんな影響があったか
- 多職種連携・家族支援の場面での看護の役割と、自分の学び
- 介護・療養生活の「現実」を見て感じたこと、看護職としての在り方への気づき
老年看護学アセスメント
老年看護実習学びレポート
精神看護学実習
まず、、、精神看護学実習とは
精神看護学実習では、「精神的な苦痛や障がいを抱える患者さんの“こころのケア”」について学びます。
身体的なケアよりも、対話・関係づくり・安心できる環境の提供が中心となり、
「聴くこと」「受けとめること」「沈黙に寄り添うこと」など、コミュニケーション力や自己理解が問われる実習です。
精神看護学実習前に準備しておくこと
- 統合失調症・うつ病・双極性障害・不安障害などの基礎疾患知識を理解
- 精神科特有の用語・症状(幻覚・妄想・希死念慮など)の理解
- “聴く”とはどういうことか? 傾聴スキルや非言語的関わりを整理
- 「否定しない」「急がない」など、精神科のかかわり方の原則を確認
- 自分の不安や偏見にも目を向け、“対人支援者としての自己理解”を深める意識をもつ
精神看護学実習のポイント
- 「答えを出す」ではなく、「話を受けとめる」「沈黙を尊重する」「感情に共感する」ことが大切
- 担当患者さんに焦らず、ゆっくり距離を縮める意識。一日一つ、信頼につながる関わりを積み重ねる
- 関わる中で自分が不安や戸惑いを感じた場面では、「なぜそう感じたのか?」を振り返ることが重要
- カンファレンスや申し送り、レクリエーション支援など、“精神科ならでは”のチーム連携や援助の工夫を観察する
- 「話の内容」よりも「関係の変化」「表情や態度の変化」など、プロセスに注目した記録を意識する
実習の学びを深めるコツ
- 沈黙も大切な“関わり”の一部と理解する
- 「この人の言葉の“背景”には何があるんだろう?」と想像する力をもつ
- 「関係づくりのプロセス」に意味を見出す
- 指導者や看護師の言葉の選び方・話すスピード・距離感から学ぶ
- 看護とは「治す」だけでなく、「ともに居ること」も大切だと実感する
実習のレポート・振り返りで書くべきこと
- 関係づくりにおいて工夫した点と、そのときの患者さんの反応
- 会話や沈黙の中で見えた「気づき」や「思いの背景」
- 自分の感情や偏見に気づいた場面と、そこから得た学び
- 多職種との関わりの中で見えた、精神科看護師の役割
- 患者さんの「安心感」や「自己表現」を支えられたと感じた瞬間
精神看護実習学びレポート
統合実習
まず、、、統合実習とは
統合実習は、これまでの基礎・成人・老年・小児・精神などの学びをすべて活かし、“自分で考える看護”を実践する場です。
いわば「集大成」と言える実習科目で、受け持ち患者の人数も今までの一人から二人になり、これまでの「学び」を踏まえ約2週間の実習を行います。
「指示待ち」ではなく、「自分で判断する」ことが求められます。
学生それぞれが、現段階の到達度を「認識」し、さらに看護実践力を伸ばしていく為の「課題」を明確にし、より高いレベルの看護実践力を養います。
統合実習前に準備しておくこと
- 各領域(成人・老年・精神など)の知識と看護過程の復習
- 看護計画・SOAP記録・観察項目など、「考える」視点の再確認
- 自分が今まで関わった患者との実習経験や反省点の振り返り
- タイムスケジュール管理・優先順位の考え方の練習
- 「自分がこの患者さんの担当看護師だったら」と常に想定する姿勢を持つ
統合学実習のポイント
- アセスメント→計画→実施→評価を自分の判断で繰り返しながら、思考のプロセスと言葉にする練習をする
- 限られた時間の中で「今なにをするべきか」「この援助は後回しでもよいか」など、看護の判断力を養う
- 医師・多職種・家族との連携の中で、情報収集・報告・相談・倫理的配慮を自分から行う力を意識する
- 記録よりもまず患者との信頼関係が土台。「この人のために自分は何ができるか?」を問いながら関わる
- その日の援助が「良かったのか・どう改善できるか」までを自分の言葉で説明できるようにする
実習の学びを深めるコツ
- 行動には必ず“理由(根拠)”を持つこと
- 分からないことはすぐに聞くのではなく、まず自分で調べ、考える姿勢を大切に
- 患者の一言に「背景」を読み取り、“この人にとっての看護”を考える力を磨く
- 指導者や看護師の行動から、プロの判断基準や対応力を学ぶ視点を持つ
- 「患者さんから学ばせてもらっている」という感謝の気持ちを忘れない
実習のレポート・振り返りで書くべきこと
- 自分で展開した看護過程の思考の流れ(どうアセスメントし、どのような意図で援助を行ったか)
- 援助の結果から、患者さんの反応・変化・満足度をどう捉えたか
- 他職種や看護師との連携・情報共有で得た学び
- 患者さんの生活背景や思いを尊重したケアの工夫
- 自分の成長を感じた場面と、次の課題
統合実習事前課題
統合実習学びレポート
まとめ
いかがでしたか?
あなたの実習、そして看護学校生活が、よりよいものになるよう願ってます。