鍋と言えば冬の風物詩ですが、その鍋料理に欠かせない「土鍋」。
鍋料理だけでなく、蒸し料理から炊飯、おでんなど幅広く活躍するので、昔から非常に家庭での需要が高いのですが、実際購入するとなると、昔ながらの物から最新のものや、大きさ、形もいろいろあり迷う方も多いと思います。
なので今回は、土鍋を購入する際のポイントから、長持ちさせるための手入れ方法や、当サイトでおすすめしたい土鍋をご紹介していきます。
これから購入を考える人は是非チェックしてみてください!
目次
土鍋の選び方
たくさんある土鍋を選ぶにあたって、おさえておきたいポイントは3つ。
サイズ(号数)で選ぶ
土鍋の大きさは、使用人数に合ったサイズを選ぶことが大切です。
「大は小を兼ねる」と思って大きめのサイズの土鍋を購入するのも良いですが、大きすぎると使いずらく、収納場所に困る可能性もあります。
もちろん小さすぎても困るので、ご家族の人数や作る料理の量を考えて、大きすぎず小さすぎずの土鍋を選びましょう。
土鍋の大きさは「号」で表記されており、3号~10号の8種類あります。
基本は「号数×3㎝=口径(直径)」です。
どのぐらいの深さかによっても変わりますが、
- 一人鍋なら4~6号
- 2~3人で食べるなら7~8号
- 4人以上で食べるなら9号以上
を目安に選ぶと良いでしょう。
作る料理の種類や用途に合わせて選ぶ
土鍋のサイズは号数で表されますが、同じ号数でも、土鍋によって深さが異なります。
深さによって、調理に適した料理が違ってくるので、鍋の深さも重要なポイントの一つなんです。
浅型タイプ
浅く口径が広いのが特徴の浅型タイプは、大人数でも取り分けやすく、卓上利用に便利なのが魅力です。
深さがない分吹きこぼれやすいので、汁気の多い料理を作る時は注意しましょう。
浅型タイプは鍋料理の他に、ロールキャベツや煮込みハンバーグ、蒸し料理といった汁気の少ない料理に向いています。
大人数でお鍋を楽しみたい方や、汁気の少ない料理を作りたい方には、ぜひ浅型タイプがオススメです。
深型タイプ
深型タイプは、その名の通り底が深いので、取り分けずらく、卓上での利用は不向きです。
その分吹きこぼれにくいので、ポトフやおでんのように、具材が大きく汁気の多い料理には向いています。
それ以外にもスープパスタや煮込みうどん、土鍋プリンなど、深型タイプで作れる料理は幅広いレパートリーがあります。
炊飯用
美味しいご飯が炊きたいなら、厚みのある深型の炊飯用土鍋がおすすめです。
浅型・深型の土鍋でもお米を炊くことができますが、炊飯用土鍋は深型のものより高さがあり、美味しく炊けるように設計されています。
そして、より美味しさを追求したいなら、蓋が2つかぶさる二重蓋のものがベストです。
蓋が二重になることで吹きこぼれしにくく、火加減の微調整もいらずで簡単に炊けます。
さらに圧力効果が加わってご飯がふっくら炊きあがるので、「ホントにいつもと同じお米⁉」と思ってしまう程、美味しく仕上がります。
炊飯用土鍋は他の土鍋と違って、1~7合用のうち、炊きたいご飯の量(合数)で選ぶので、例えば3合炊きたいなら、3合用の炊飯用土鍋を選ぶといいでしょう。
IH対応タイプかどうか
土鍋は基本、直火用のものが多いですが、最近はIHに対応した土鍋も増えてきています。
IH対応の土鍋は、セラミックタイプと鍋の底に発熱板を敷いて使うタイプの2通りがあります。
セラミックタイプの土鍋だからといって、必ずIHに対応しているというわけではないので気をつけて下さい。
また、IH対応の土鍋には底面がザラザラしているものもあり、IHコンロの表面に傷がつく恐れもあるので、底面もしっかりチェックしましょう。
直火やIHだけでなく、電子レンジやオーブンに対応した土鍋もあるので、作りたい料理や自宅の調理器具の状況から、
自分に合った土鍋を選びましょう。
土鍋の手入れの仕方
土鍋にお手入れする機会としては、主に以下の3つがあります。
大切な土鍋を長く愛用する為にも、しっかりとお手入れしましょう。
1.土鍋を買ったときにやる、最初の手入れ
土鍋は土で作られているので、ヒビのような小さな隙間があり、塞がずにそのまま使ってしまうと、亀裂が入ったりします。
そこで、使い始めにやるべきなのが、「目止め」です。
「目止め」は、米粒や片栗粉などのデンプン質のあるものを煮て、土鍋のひび割れや水漏れ、ニオイ移りを防ぐ為に行う作業のことです。
方法としては、
- まず土鍋を水でササっと洗い流し、水気を拭き取ってからしっかりと自然乾燥させる。
- 乾いたらお米と水を入れて、弱火から火をかけてお粥を作り、自然に冷めるまで置いておいたらOKです。
作ったお粥は食べて大丈夫です。お粥を作って目止めする方法以外にも、
- お米のとぎ汁を土鍋の8~10分目まで入れて、弱火から火をかけて10~20分沸騰させる
- 土鍋に水を入れ、片栗粉(もしくは小麦粉)を大匙2程度加えてから8~10分沸騰させる
といった方法もあるので、自分に合った方法で目止めしてください。
使い始めには必ずして欲しい作業ですが、普段も目止めを行うことで、長く丈夫にお使いいただけるでしょう。
2.土鍋を使った後の、日頃のお手入れ
土鍋は、日頃のお手入れも大切です。難しくはないですが、長く使う為に、しっかりとポイントを抑えてお手入れしましょう。
土鍋が冷えてから、水・ぬるま湯で洗う
土鍋は粘土で作られていて、急激な温度変化に弱いんです。
熱いまま冷えた水につけてしまうと、ひび割れの要因になってしまいます。
「パパっと早く片づけちゃいたい…!」と思うかもしれませんが、焦らず土鍋が自然に冷えるのを待ってから洗いましょう。
洗剤を使ったらササっと洗い流す
土鍋は浸透性が高いので、洗剤が染み込みやすく、匂いがつく恐れがあります。
なので、土鍋を洗剤で洗う場合は直ぐにササっと洗い流すか、できるだけ洗剤を使わず洗いましょう。
優しくこする
土鍋は土でできていて、脆く欠けやすいので、スポンジのように柔らかいもので優しく丁寧にこすって洗うことが大切です。
傷つきやすいので、スチールたわしなどで洗わないように注意が必要です。
洗い終わったらしっかり乾かす
表面は乾いたように見えても、内部は水分を含んでいる可能性があり、きちんと乾いていないとカビの恐れがあります。
そのため、直射日光を避けた風通しの良い場所でしっかりと自然乾燥させてから片付けましょう。
ちなみに、土鍋を逆さに伏せて、底面が上に向くようにすると早く乾きます。
使う予定がしばらくないような場合は、新聞紙などにくるんでから、湿気が少ない場所にしまうとベストです。
3.臭いや焦げなど、トラブル時のお手入れ
臭いをなくすには
- 土鍋に水を入れる(8分目ぐらいまで)
- 茶葉、もしくは茶殻を一掴み程度入れる
- 10分ほど煮る
- 中身を捨てて、自然乾燥させる
焦げをなくすには
- 土鍋に水を入れる(8分目ぐらいまで)
- 小匙1杯の重曹を入れる
- 10分ほど煮る
- 中身を捨てて、自然乾燥させる
カビをなくすには
- 土鍋に水を入れる(8分目ぐらいまで)
- 大匙2~3杯の酢を入れる
- 10分ほど煮る
- 中身を捨てて、自然乾燥させる
おすすめの土鍋7選
銀峯陶器 萬古焼 土鍋 花三島
耐熱陶器が特徴。土鍋本来の遠赤外線効果で、食材をふっくら美味しく仕上げます。
お手頃な価格ながら高品質で、直火だけでなくオーブン・電子レンジにも対応していて使い勝手が良いのもポイント。
落ち着いた定番のデザインで、長く愛用できそうですね。
萬古焼 銀峯陶器 貫入 土鍋(直火専用)
浅型タイプの土鍋なのでお料理の取り分けがしやすく、卓上で鍋料理を楽しみたい方にはぜひオススメです。
デザインは白を基調としており、柄も主張しすぎないような柄なので、どんな料理でも色映えすることでしょう。
蓄熱性はやや低いので、サッと食べれる煮込みうどんや鍋焼きうどんで愛用する方が多いみたいです。
口コミによると中の容量が他の同じ号数の製品と比べ、少なめに感じる方もいるみたいなので、
欲しい号数より一つ大きめのサイズのものを購入された方が良いかもしれませんね。
鉄刷毛目 9号 3-4人用【万古焼】
この土鍋は真ん中に仕切りがあり、2種類の味が一度に楽しめる魅力的な商品です。
大人はキムチ味、子供は水炊き、と味を分けて鍋を楽しむことができるので、家族みんなで美味しくいただけるのではないでしょうか。
また、片方は鶏白湯鍋、もう片方はトマト鍋など、組み合わせ方法は様々なので、飽きることなく鍋を楽しめますね♪
3~4人用ですが、深さのある土鍋なので8人で食べた方もいるみたいですね。
温かみのあるほっこりとしたデザインで可愛らしいのもポイントの一つですね♪
銀峯陶器 萬古焼 銀峯 菊花 土鍋 9号 3-4人用 瑠璃釉
浅型タイプの遠赤外線効果がある土鍋。熱伝導が高く食材に早く火が通って、美味しくいただけます。
底の平らな部分が広く、大きさの割に容量があり、面倒な目止め処理が不要なのもポイント。
落ち着いた色合いのオシャレなデザインで、人気の高い商品です。
長谷園 かまどさん三合炊(直火専用)
炊飯用土鍋で高い人気を誇るのが、伊賀焼で有名な長谷園の「かまどさん」。
土鍋本来の遠赤外効果でご飯がふっくら炊きあがるだけでなく、二重蓋を採用し、吹きこぼれや火加減を気にすることなく炊けます。
白米だけでなく、玄米や炊き込みご飯も炊けるのも魅力的なポイントの一つです。
1合、2合、3合、5合炊きと幅広いラインナップがあるので、自分に合ったサイズを選びましょう。
HARIO(ハリオ) フタがガラスご飯釜
耐熱ガラスメーカーで有名なHARIO(ハリオ)の土鍋がこちら。テレビでも紹介されるほど人気の商品です。
本体は古焼のご飯釜、蓋は土鍋の中では珍しいガラス製の蓋で中身が見えるので、炊き込み中のご飯の様子を確認できます。
また、土鍋本体が厚めに設計されているので面倒な火加減の調節がいらないだけでなく、炊き上がったらホイッスルが知らせてくれるので、
土鍋での炊飯が初めての方も簡単に炊けるでしょう。
萬古焼 銀峯陶器 菊花 ごはん土鍋 (3合炊き、瑠璃釉)
内蓋と外蓋の二重蓋仕様で圧力効果が高いだけでなく、一般的な土鍋の2倍の厚みで蓄熱性が高く、お米に熱がしっかりと伝わり、ふっくらと炊き上がります。
吸水率が低くニオイ移りもしにくいので、肉じゃがやシチューなどお米料理以外を作っても安心。
直火、オーブン、電子レンジで使用できます。
またお鍋をするなら卓上ガスコンロを使う事もあると思いますので、人気商品を1つご紹介します。
イワタニ カセットフー 達人スリム 【うす型コンロ / 高さ74mm】
スリムな設計で収納しやすく、見た目もスタイリッシュです。
フッ素加工でお手入れもしやすく、長くお使いいただけます。
土鍋を使ったレシピ
鍋料理やご飯だけでなく、蒸し料理や煮込みハンバーグ、プリンなどを作れるのも土鍋の魅力ですよね。
今回はYouTubeで紹介されていた、土鍋を使ったレシピをいくつかご紹介していきます。
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まとめ
昔から、私たち日本人の食文化に根付いていた土鍋。鍋料理以外にも、色々な調理に役立つ便利なアイテムですよね。
今回紹介した通り、土鍋にはたくさんのサイズ・ブランドがあり、その種類は多種多様です。
あなたにとってベストな土鍋が見つけられると良いですね。