お子様の入園・入学がきっかけでバッグや小物などを作ったり、趣味でコスプレの洋服を作ったりしたい…と思ったときに、ミシンの購入を考える方もいますよね。
ただ、ミシンといっても種類はたくさんで、どんなミシンを選べばいいか悩む方も多いと思います。
そこで今回は、ご家庭でよく使われるミシンの種類と、どういったポイントを抑えてミシンを選ぶといいのか、また、初心者の方にぜひオススメしたい、口コミ抜群のミシンを紹介していきます。
ミシンの種類
ミシンの種類は大きく分けて、「家庭用ミシン」と「工業用ミシン」の2つ。
一般的に、ご家庭で使用されるミシンは「家庭用ミシン」です。
家庭用ミシンは「電動ミシン」と「電子ミシン」、「コンピューターミシン」の3つに分けられます。
この家庭用ミシンの中でも、現在主流となっているのが「電子ミシン」と「コンピューターミシン」です。
電子ミシン
以前から多く使われていたのが「電子ミシン」です。
小学生の時、家庭科の授業で使用していた方も多いかと思います。
電子ミシンの特徴は、スピードコントロール(縫うスピード)を「電子回路」で制御することです。
その為、生地の厚さに関係なく一定のスピードで縫うことができ、低速でも厚い生地を縫うことができます。
お子様がいらっしゃるご家庭では、通園・通学用のバッグや、学校へ持っていく為の厚めの雑巾づくりなどを作るのに丁度いいですね。
スタート・ストップの時はボタンで操作し、縫うスピードは「低速」「中速」「高速」などのいくつかの段階からお好きな速度を手動で選択します。
ミシンに苦手意識を持つ方や、ミシンに不慣れな方でも縫いやすいかと思います。
また、価格帯は1万~3万前後と、比較的リーズナブルな為、ミシン初心者の方や、ミシンが必要だけど、使用頻度は少なくなりそうかも…という方にはおすすめです。
コンピューターミシン
家庭用ミシンの中でも最近主流になっているのがこちらの「コンピューターミシン」です。
電子ミシンが「電子回路」によって制御されているのに比べ、コンピューターミシンはその名の通り、縫うにあたって必要となる動作のほぼ全てが「コンピューター」によって制御されており、各種設定をパネルで操作できるのが特徴です。
縫うスピードや縫い目、縫い模様の幅などがコンピューターで制御されており、パネルやボタンを操作するだけで簡単に設定することができます。
また、操作手順がパネルで表示されたり、操作にミスがあった際などに、パネルにエラーメッセージが表示される機能があるものもあり、初心者の方でも分かりやすく、使いやすいです。
さらに縫い模様が豊富に揃っていたり、文字縫いや刺繍縫いができるなど、使用するミシンのモデルにもよりますが、電子ミシンに比べて多彩な機能がついています。
コンピューターミシンは搭載される機能によって価格が変わりますが、2~8万前後が平均的な価格帯で、より多彩な機能が搭載されている分、電子ミシンより高価なものが多いです。
ちなみに、家庭用ミシンの中で最も種類が豊富なのがコンピューターミシンです。
ミシン初心者から上級者まで、幅広く使えるミシンが多数あるので、電子ミシンとコンピューターミシンのどちらかで迷っているなら、コンピューターミシンをオススメします。
ミシンの選び方
ミシンを選ぶ際のポイントは、大きく分けて3つ。
1.ミシンのサイズをチェック!
家庭用ミシンのサイズは、「コンパクトミシン(軽いミシン)」と「フルサイズミシン(重いミシン)」の、主に2種類があります。
コンパクトミシンの一般的な目安としては、重さ約6㎏以下、大きさ幅約40㎝以下ぐらいです。
場所をとらず収納しやすいですし、軽くて女性の方でも持ち運びしやすいことから、使用頻度が低い方におすすめです。
しかし軽い分、安定感には欠けるため、厚手の物や、大きな生地の物を縫うの際には、縫いずらさや物足りなさを感じるかもしれません。
フルサイズミシンの一般的な目安としては、重さ約7㎏以上、大きさ幅約41㎝以上ぐらいです。
コンパクトミシンと比較すると、サイズ的にも重量的にも大きいので持ち運びはしずらいですが、パワーが強く、安定して使用できます。
ソーイングスペースも広くなる為、洋服やカバンといった大きなものを縫う際も安心して使っていただけるでしょう。
2.ミシンの機能をチェック!
電子ミシンやコンピューターミシンは、どんな機能を搭載しているかによって価格が変動します。
自分がどんな物を作りたいのかを考え、必要な機能を絞ることで、コスパの良いミシンを選ぶことができるでしょう。
ミシン初心者の方に「特に」オススメな機能がこちらです。
自動糸調子機能
これは必須とも言うべき機能じゃないかなと思います。
「調子」とは、上糸と下糸の、引っ張り合う強さのことです。
糸の張りが強いと生地が突っ張ってしまいますし、逆に緩いと糸が浮いてしまいます。
自動糸調子機能がついていれば、糸・生地・針を変えた時などに毎回糸調子を手動で確認することなくスムーズにできます。
手動でもこの調節ができる方であれば問題ないのですが、初心者の方は、この調節を苦手とする方も多いので、この自動糸調子機能はとても便利な機能なんですね。
自動糸切り機能
その名の通り、縫い終わりに、ミシンが自動で糸を切る機能です。
糸切りボタンがミシンについていて、縫った後に押すと、ザクっと糸を切ってくれます。
手動でもできることなんですが、意外と手間がかかってしまうので、作業を快適にするためにも、あると便利な機能です。
自動糸通し
針穴に糸を通すなんて簡単でしょ!と思っている方も多いかもしれませんが、これが意外と難しいんです…(笑)
これがあると、レバーを押したら自動で糸通しができて、初心者の方が戸惑いやすい、針穴への糸通しが簡単にできます。
簡単上糸かけ機能
初心者の方がよくミスしがちなのが上糸のかけちがいです。慣れると何てことないんですが、初めは戸惑いがちです。
ミシンって上糸と、下糸がバランスよく合うことで縫うことができるんですが、糸かけをミスしてしまうと、うまく縫うことができません。
最近のミシンには、図や番号でわかりやすく教えてくれるガイド機能や、説明書がついていて、分かりやすい工夫がなされています。
簡単下糸スルー機能
ガイドに沿って糸をかけるだけで、下糸を引き上げることなく済みます。
そんなに難易度の高い作業ではないものの、ミスしたらボビンをセットし直す必要があるので、あると便利です。
その他、あると便利なおすすめ機能がこちらです。
LEDライト
縫い針の近くにライトがあると明るくなって、縫いやすさくなるだけでなく、手元のケガを防ぐことに繋がるでしょう。
液晶パネル
主にコンピューターミシンに搭載されています。
操作手順の表示や、操作ミス時のエラー表示により、初心者の方でも分かりやすく操作できるでしょう。
静音設計
ミシンって「ガガガガッ」て大きい音がして少しうるさいですよね(笑)
静音設計のミシンは、従来のミシンと比べ運転音が静かなので、夜間に作業する方や、あまり大きい音が出ないものが好ましい方は、静音設計のミシンをおすすめします。
フリーアーム
フリーアームとは、筒縫いができる機能で、パンツの裾上げや、シャツの裾直しの際に使うと便利です。
フットコントローラー
足元でミシンのスタート・ストップや、縫うスピードを調節することができます。
ミシンの操作に慣れてきて、両手で生地を抑えながらスムーズに縫いたい際などにおすすめです。
付属品として初めから装備されているものもあれば、後から購入し装備することもできます。
作業効率がグンっと上がるので、ぜひ初めの方から使うと良いですよ♪
ワイドテーブル
作業スペースを追加で広くできるのがワイドテーブル。取り外し可能なので、使いたいときに使えます。
作業スペースが広がれば、その分大きいものも布送りしやすく、スムーズに作業できるので便利です。
自動ボタンホール
こちらは、ボタンをつけるグッズを作ろうと思っている方におすすめな機能です。
取り付けたいボタンをセットしたら、そのボタンに合うボタンホールをあけてくれるんです。
手縫いでもできるんですが、この自動ボタンホールがついていれば、「早く・楽に・綺麗に」ボタンホールが開けられます。
文字縫い機能
これは用途によると思うんですが、作ったものに名前を入れたい!と思う方もいるかもしれません。
文字縫い機能が搭載されているミシンがあれば、液晶パネルで縫いたい文字を選ぶだけで、簡単に文字縫いが出来ます。
3.価格をチェック!
ミシンを購入するにあたって、価格も大事なポイントの一つですよね。
基本的に、ミシンはどんな性能が搭載されているかによって価格が変わります。
1~2万円台のものは「格安ミシン」にあたり、主に電子ミシンがこの価格帯には多いですが、中にはコンピューターミシンもあります。
お手頃な価格なものの、ボタンホールや飾り縫いといった縫う機能はしっかりとついているので、「必要ではあるけど長く使い続けるかは微妙…」「とにかく安いミシンが欲しい」といった方におすすめです。
ただ、この価格帯のミシンは耐久性が低く、壊れやすいという難点があるので、そこも踏まえて検討した方が良いでしょう。
次の価格帯は3~5万円台のミシンで、主にコンピューターミシンが多いです。
造りが丈夫で壊れにくく、便利な機能も多く搭載されているので、長く使いたいと思っている方は、この価格帯のミシンがおすすめです。
液晶パネルがついているものであれば、操作方法や、エラーメッセージを表示してくれるものもあって分かりやすいので、初心者の方にはこの価格帯のミシンをオススメします。
口コミ抜群のミシン4選
初心者向けのおすすめミシンを、口コミとともに紹介します。
brotherコンピューターミシン
Amazonのベストセラーで1位を獲得しているコンピューターミシンの「brother」。
液晶画面で状況をすぐに確認でき、初めての人でも簡単に使用できる便利な機能。
そしてそれを使いこなす「取扱い書」と別に「DVD解説」までついている過保護ぶり(笑)
「使いやすさ」と「配慮」を極限まで突き詰めた商品クオリティが、通販サイトでの結果に繋がっているようですね。。。
また口コミでよく書かれている「糸通しが上手くいかない」点は、横から糸を引っ掛ける部分を見てみると、上の方に小さな突起があり、そこにしっかりと引っ掛ければ殆ど通るので、是非!
brotherコンピューターミシン本体内容
- 電源コード
- ボビン×4個
- ドライバー
- はとめ穴パンチ
- ミシンブラシ
- ぬい糸
- ミシンソフトカバー
- バッグ
- ボタン穴かがり押え(A)
- たち目かがり押え(G)
- 片押え(I)
- ジグザグ押え(J)
- まつりぬい押え(R)
- リッパー
- ミシン針#11×2本
- ミシン針#14×2本
- ミシン針#16×1本
- 万能機能で「誰でも」簡単に操作可能
- 液晶画面で「状況」をいつでもチェック!
- 間違えた場合は「エラーメッセージ」でうっかりミスを防ぐ!
- 縫い方「20種類」で作品幅も大きく広がる!
- 取扱い説明書&「DVD」で見て読んでわかる過保護ぶり!
brotherコンピューターミシンの実用紹介
SINGER電動ミシン
こちらもAmazonでベストセラー1位を獲得している、SINGER (シンガー)の電動ミシン。
ネット上でよく挙げられる、初心者の「使いやすさ」を体現する為に必要最低限の
- 針元をライトで見やすく
- 70wで力強い縫い方が出来る
- フットコントローラーがあり、踏み具合で調節可能
上記項目をすべてクリアしており、何より縫うまでの手順を説明書ですべて書いてくれているので、従っていくだけで縫うことを開始できます。
初めての方であれば、縫い始めるまでになかなか時間がかかるところですが、さすが信頼と実績のメーカー「SINGER 」ですね(笑)
SINGER電動ミシン本体内容
- ジグザグ押さえ
- ファスナー押さえ
- ボタンホール押さえ
- ボタン付け押さえ
- ドライバー
- リッパー
- 針パック
- ボビン
- シームガイド
- 糸コマ押さえ
- 補助糸立棒
- 糸コマ座
- ソフトカバー
- フットコントローラー
- 初心者でも簡単に使える「ガイド書」付き!
- フットコントローラーで両手があくので「初心者」には安心!
- Amazonベストセラーの「超実績」
- パワー十分で「厚手の生地」でも縫います!
SINGER電動ミシンの使用動画
JANOMEコンパクト電動ミシン
ジャノメのコンパクト電動ミシン「sew D`Lite」。
約2.2㎏でミシンとしては超軽量で、小物や巾着袋、マスクなどでの使用を考えているのであれば、おすすめの商品。
必要最低限の機能は備えており、価格帯も安価なので、用途がはっきりしており、それ以上の考えがなければ、コストパフォーマンスも高くなります。
ただ、趣味として興味がわき「洋服」や「カーテン」など大きくなるとほぼ対応できないでしょう。
安い物買いの銭失いになる可能性もあるので、小物制作を用途として、費用を抑えたい方にはおすすめの商品です!
詳しくは下記で!
【主婦必見】Amazonや楽天で人気沸騰のミシン「ジャノメ」をご紹介!
JANOMEコンパクト電動ミシン本体内容
- 針(1本)
- ボビン(3ケ)
- 糸通し器
- ACアダプター
- フットスイッチ
- 必要最低限で「コスパ」重視!
- コンパクトサイズで「超軽量」
- メーカー保証の「6か月」
- 足踏みスイッチ式で「両手作業」可能!
JANOMEコンパクト電動ミシンの使用動画
JAGUARコンピュータミシン
以前のモデルで圧倒的人気を誇っていた、JAGUARのコンピューターミシンがさらにリニューアルして帰ってきました‼
商品の口コミの声として「良かった点」でよく挙げられるのが
- ボビンをセットするのが簡単
- 最初の縫い始めでの返し縫が自動で楽ちん
- 糸調子が全自動になっている
- 手元がLEDライトで照らされ作業しやすい
- 布の厚みを自動検知
- ワンタッチで針の位置が上下に選択可能
などなど、、、文句の付け所を探す方が難しいクオリティで、まさに「値段以上」と思わせられる商品ですね。
Amazonでの販売実績もじわりじわりと伸びており、売れ筋ランキングでは電子ミシン部門で「2位」
万全で過保護すぎるその機能性は、初心者に打って付けのミシンと言えるでしょう!
JAGUARコンピュータミシン本体内容
- ミシン針(#14×3本)
- ボビン(3個)
- 補助糸立て棒
- 糸ごまクッション(2個)
- 糸ごま押え(大)
- 糸ごま押え(中)
- ブラシ付きシームリッパー
- 針板用ネジ回し
- ダーニングプレート
- ボタンホール押え
- ボタン付け押え
- 端縫い押え
- ソフトカバー
- ボビンセットが誰でも「簡単」
- 繊細な糸調子が「全自動」!
- 縫い始めの返し縫いも「全自動」
- 液晶ディスプレイで「縫い目選択」が一目でわかる
- 見て分かる「DVD解説」で誰でもすぐに使用可能
ミシンを買うならこれもオススメ!ミシンアクセサリーの収納グッズ
Teamoy ミシン用キャリングケース
長く使える丈夫な生地、見た目もシンプルでおしゃれです。メインのスペースにはミシン、サイドポケットには糸や針、はさみなどのミシンアクセサリーを収納できます。
しっかりとした造りで、持ち運びもしやすくて便利です。
アイリスプラザ収納ワゴン 3段キャスター付
キッチンワゴンなどとしても使われる、こちらの収納ワゴン。1段あたりの耐荷重は約20㎏なので、ミシンも安心して収納できます。
ハサミや糸、針などのソーイングセットや、ミシンの説明書やフットコントローラーなどのコントローラー、縫いかけの作品も一緒に収納できて便利です。
移動させたいと時はコロコロと楽~に移動させられるので、女性の方も安心ですね。
自作マスクの作り方!
ミシンを使って自作マスクを作る猛者がYoutubeにわかりやすく解説してくれているので、気になる方は是非!
まとめ
今回はミシンを選ぶポイントや、初心者の方にオススメしたい口コミ抜群のミシンを、いくつか紹介させていただきましたが、気になるミシンは見つけられましたか?
ミシンによって、搭載されている機能やステッチの種類は様々なので、自分がどんな物を作りたいかを考えて、自分にぴったりなミシンをぜひ見つけられると良いですね。